弥  山(奈良)

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1997.11.12〜11.13

11.12

出発 5.40(車)8.40 坪内登山口 8.50−大平辻 8.50−(食事・休憩)−11.50 栃尾辻−14.25 狼平 15.05−16.40 弥山  就寝 18.00

11.13

起床 6.25  出発 7.35−8.20 狼平 8.50−9.35 河原辻−10.30 栃尾辻11.00−大平辻 11.35−13.00 登山口 13.10(車)16.30 帰宅


11月12日(土)晴後霧
天気予報は当分雨の心配もなく晴天が続くことを告げており、丁度紅葉の絶好期のはずであったが、ちょっとした不注意と運のなさでさんざんな山行だった。五條から吉野に抜ける国道が工事中で交通止め、回り道で迷う。登山口付近は道標が不親切で国道筋からの入り口も部落の中にもなんら標識がない。二万五千分の一地図で探し当てる。
歩き出してしばらくのうちは鬱蒼たる吉野杉の植林帯。夏は暑いことだろう。これを抜けると楓の林で紅葉がきれいである。落ち葉が厚く降り積もり、カサカサとここをわけ入る足音だけで風の音も小鳥の鳴き声もなく、しんとしている。全く人の通った形跡もない。
谷が切れて尾根筋に出ると西方に金剛山がとても高く見える。裏側から見る山容の方がいつも立派に見える。
栃尾辻から狼平に下るまでの尾根の長く感じること、かなりバテているようだ。靴が新しいので足首がすれてとても痛い。狼平に下りかける頃から雪がチラチラ。下りきったこの沢はきれいな所だがキャンプ地になっているために膨大なごみの山。しかしここの沢の水はとてもうまい。
この非難小屋で紅茶を沸かしていると始めての人に会う。バスでやってきた登山者らしく、続いて何パーティーかやって来るが皆テントシュラフ持ちのようだ。ここからほんの一投足の山頂小屋までバテきってしまい、4回も休憩をくり返し、暗くなるのが心配で歩き出す有様。
小屋は管理人こそ居るものの、ガイドブックと違って営業停止、10月までとのこと。バラック小屋に入れてもらって非常食のインスタントラーメンを夕食にする。コンロのプレヒート用アルコールを失ってしまってこれも他の者から分けてもらう始末。セーターもWヤッケも皆身に着けて毛布を5枚借り、リュックの中に足を突っ込んで板の間にござを敷いた上で寝ようとするが寒くて寝つかれない。明け方の方がかえって暖かく少し寝られたようだ。
 
11月14日(日)雨
朝は一面のガス。何も見えず今にも雨が降りそう。経ケ岳に行くのは止めにしてすぐに下山。歩き出して間もなく雨がふり始める。これは下りきるまでやまず。足首がとても痛く、足首を緩めて歩いていると足の爪を切っていなかったために爪先を痛め、足首と爪先の両方が痛く、ヒイヒイいいながら歩く。
雨のために疲れていても休むわけには行かず、狼平の小屋から栃尾辻まで痛い足を引きずり、栃尾辻のぼろ小屋で30分横になる。
登りは疲れてしまったので下りに写真とスケッチと思っていたが、雨のために全然何もできず。昔はガイドブックのコースタイムをどれだけ縮めるかと頑張って歩いたものだが今はもうとても無理。どれぐらいオーバーするか気にしながら歩く。
吉野に抜ける二級国道の峠道も全く視界が悪く、フォグランプを点けて走る有様で眺めも何もあったものではない。残念。

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