【関西百名山】和泉葛城山〜犬鳴山(和歌山、大阪)

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2000.05.21

05.21 

塔原8:45−9:30みどりの道百選(ブナ林)−10:00葛城山頂(葛城神社)−10:10売店−10:55粉河ハイランドパーク(昼食)11:15−12:15犬鳴不動明王−12:45犬鳴バス停


5月21日(日)晴
バスを下りるといきなり登りが始まる。この山麓は竹林が多く、季節が竹の秋と言われる竹の葉が落ちる時期なので、道路には竹の葉が敷きつめられている。ただし夕べのにわか雨でびしょびしょ。
一部車道を歩くところがあるが、緑の道百選の石碑が立っているあたりからは登りも緩くなり歩きやすい。
まもなく天然記念物のブナ林になる。杉や檜の植林帯と違ってブナ林は明るくて気持ちがいい。ウグイスの声に混じって、ホトトギスの鳴声が聞こえる。
枯れたブナの大木がところどころに立っており、もったいない。直径30cm以上のブナの木が大正時代には1000本以上あったのに、今はわずか180本。植林もされているが、これが大きく育つのには気が遠くなるほど長い時間がかかるのだろう。
ブナ林のあたりになると途中でブナ林の展望台があり、下界の展望はないがブナの緑がとてもきれいだ。また地面を覆う熊笹もこのあたりでは珍しい。
このブナの林に囲まれるように葛城神社の鳥居が立ち、頂上の神社まで石段が続く。この葛城神社の立つところが最高地点のようだ。この裏の少し下がったところに頂上と書いた小さな広場があるが、見晴らしはよくない。
少し石段を下りると車道と売店がある。車道沿いは広々したカヤ原が続き、紀泉高原という呼び名もこの風景から来ているのかもしれない
しばらく車道沿いに歩いてから、正確に尾根筋をたどる歩道に入る。電車から見ているとほぼ平坦に見えるが、上り下りが激しく疲れる。とくに下りが急で歩きにくい。
また車道沿いに歩くようになると、道路沿いにサツキが植えてあり、粉河ハイランドパークだ。管理棟にはみやげ物店と喫茶店、少し離れたところに展望台が立っており、広い駐車場がある。この駐車場の片隅に腰を下ろし、時間は早いが昼食にする。
ここから貝塚方面に下る車道沿いを歩き、途中から工事中の車道に入る。正面に泉南方面が開けているが、視界がはっきりしない。
山道に入ると、とても急な下りが続く。濡れているので滑りやすい。これをどんどん下っていくと沢筋に出て、あとは沢沿いなのであまり急ではない。この付近ではウグイスの声は聞こえず、これに代わって水の流れる音とカエルの鳴声。再度車道に出るあたりはもう下界も近く、寺の鐘の音が聞こえる。
すぐ車道から分かれて石段を下りていくと、犬鳴きの不動明王が立つ場所に出る。この不動明王は大きく立派に見える。犬鳴きには何度か来ているが、いつも入り口付近しか歩いていないので、これを見るのは始めてだ。
ここから犬鳴山のバス停まで約1kmの歩道はなかなかよい場所で、河原でスケッチをしているグループ、杉の大木に囲まれた参道、いくつかの滝などが続いている。
境内を出てバス停に近い駐車場横の河原ではいくつものグループがバーベキューをやっているが、普通は犬鳴山に行ったと言ってもせいぜいこの程度で、不動明王を見る人はごく一握りだろう。
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ブナ林
天然記念物に指定されている葛城山のブナ林
 
頂上付近
広い草原になっている頂上付近
 
犬鳴山の不動明王
犬鳴山の不動明王
 
犬鳴川
樫井川の支流に当たる犬鳴川には大小無数の瀧がある

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