千畳敷・木曽駒ヶ岳(長野)

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社内文体主催
2000.08.05

08.05

 ロープウェイ駅8:40 − 乗越浄土9:20 − 10:00木曽駒ヶ岳10:45 −12:40ロープウェイ駅


8月5日(土)晴時々曇
ロープウェイを降りるとすぐ目の前に千畳敷の大観望が広がる。
まず千畳敷のシンボルとも言うべき宝剣岳の尖塔とその右手の木曽駒に向かう鞍部の稜線、それから宝剣岳左手に長く続く稜線へ目を移し、それからカールの緑とそれを引き立てる白い花崗岩。遠景のためはっきりしないが点々と黄色く見えるのはお花畑だろう。
もう既に宝剣岳頂上には数名が立っているのが見えるし、空木岳方面へ縦走する一団が稜線上を歩いているのも見える。
空は一応晴れているが、西のほうは比較的雲も多く、南アルプスがはっきり見えないしもちろん今日は富士山を望むのも無理。
これらの光景を目に焼き付けてから、ロープウェイ駅の左手から歩き始める。
ほんの少し歩き始めのやや下りになる部分でチングルマの大群落。これを過ぎても花は多く黄色いキンポウゲが多いが、花弁が大きなシナノキンバイ、白いハクサンイチゲ、コイワカガミ、ほとんど花は終わった後のコバイケイソウの大きな葉っぱなどが目に付く。
最初のうちは平地に近いだらだらした登りだが、少しずつ傾斜が急になってくる。傾斜が急になるに従って、道もほぼまっすぐから左右にうねうねと曲がるようになる。
道幅も次第に狭くなり、前がつかえると立ち止まってしばらく待たねばならない。そのうちに時々階段が出てくると尾根筋は近い。
このあたりに青紫のチシマギキョウが咲いているが、なかなかゆっくり見る余裕もない。そのうちに傾斜が緩やかになると尾根筋の乗越浄土だ。
目の前は中岳で、木曽駒はその陰になってまだ見えない。ここから見る宝剣岳は千畳敷から見るほど険しく見えないが、それでも岩の塊だ。
今来たほうを振り返ると千畳敷の向こうにロープウェイの駅舎が見える。東のほうは雲が多く南アルプスもはっきりしない。
ここから先はほとんど草木が見えないが、よく見るとコマクサが所々に咲いている。ゆるい傾斜の下りから次いで登りになり中岳に立つ。途中から中岳を巻く道もあるようだが、「危険」の標識が立っており、わざわざ危険な目に会いながら巻き道を行くこともない。ここまで来ると駒ケ岳がすぐ目の前に見える。
また少しばかり下り、次に登りきると木曾駒ケ岳の頂上に出る。目の前に御岳が見えるはずだがここにも大きな雲の塊で見えず。乗鞍はもちろん笠ヶ岳なども見えるはずだが少し霞んでよく分からない。長袖を着て昼飯を食うが少し寒い。
ヘリが2機宝剣岳の周りを飛び回っておりその音がうるさい。山荘の近くに着陸するようでしない。飛び去ったかと思うとまた戻って来る。
千畳敷に下る前に宝剣岳に立ち寄るつもりで途中まで行くと、現在遺体の収容作業中で2時間ほど通行止めとのこと。ヘリコプターは遺体の捜索のためだったらしい。仕方なしに引き返し千畳敷に下る。
千畳敷上部は道が狭く、登る人と下る人がすれ違い出来ないのでしばしば立ち止まって待つことになる。帰りは急がないのでゆっくりと花を見ながら歩く。
途中の分岐点からカールの低いほうを通る左側の道を行く。この道沿いにはところどころにクロユリが咲いているが、あまりきれいに開いているのはなく、やや汚い感じ。小屋のすぐ近くに池があり、このあたりにはチングルマが咲いているもの、散りかけのもの、散った後のひげだらけのものなどが混在している。
駅に着くと同時に雨が降り出し、ガスも湧いてくる。まさにグッドタイミング。
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千畳敷カール
千畳敷カール
 
ハクサンイチゲ
 
千畳敷上部のハクサンイチゲ
シナノキンバイ
 
シナノキンバイ
チングルマ
 
チングルマのお花畑
宝剣岳
木曽駒ヶ岳から宝剣岳を見る

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