【関西百名山】和泉葛城山−三国山−槙尾山(和歌山、大阪)

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2000.09.17

09.17 

牛滝山大威徳寺8:50 − 林道葛城山頂10:20 − 葛城山三角点10:30 − 10:50大石ノ峰11:00 − 巻道合流11:30 − 林道11:50 − 鍋谷峠12:00 − 12:45三国山航空監視レーダー(昼食)13:10 − 三国山山頂13:15 − 14:45槙尾山14:55 − 15:15槙尾山バス停


9月17日(日)晴
牛滝山からの登りは最初から急坂のこともあって最初の30分は超スローペース。この登山道は地蔵さん登山道と言うらしく、ところどころに石地蔵がある。途中で林道になったり山道になったりしながら約1時間半の登りだが、このルートはずっと杉かヒノキの植林帯ばかりで見通しは良くない。
少し開けているところがあり、覗くと正面にゲートタワービルと空港島が見える。しかしあまり空気が澄んでいるとは言えず、やや霞んだ景色。
1時間半の登りで林道葛城山頂。ここから林道沿いに南に向かうとすぐに売店があり、その向かいに頂上の葛城神社に至る階段のあるところのはずだが、今回はここから北に向かう。
稜線沿いの道から分かれてほぼ平坦なまま鍋谷峠に行く道を見送り、とりあえず緩やかな坂を登って葛城山の一等三角点に行く。葛城山に来る人は多いが、この三角点に来る人はごくわずかだ。いわゆる頂上広場から離れたところにあるので、三角点の存在も知らない人が多いのだろう。
三角点を過ぎて大石ノ峰に向かうが、ここから先はあまり人が通らないのか、道の両側のヒノキ林は全く枝打ちがしてなく、陽も差し込まない昼なお暗い道で、前後にも人の姿は全く見えず、あまり気持ちのいい道ではない。大石ノ峰頂上には標識も何もなく、木の幹に掛かった看板でそれと知るばかりだ。この山頂も木が茂っているばかりで全く見晴らしはない。そのためなおさら来る人も少ないのだろう。
この山頂をまっすぐ通り過ぎていくと、鍋谷峠に出るにはかなり大回りになるので、ここからごくわずか引き返し、大石ノ峰頂上の東側斜面を横切っていく。しかしこの先、迷いに迷って木の根っこを掴んでよじ登ったり、何度もしりもちをついたりしながら、やっと林道に出る。
だらだらと林道を鍋谷峠まで歩き、ここからしばらく行けば三国山かと思ったが、これがなかなか遠い。いやになった頃、三国山のシンボルともいえる大きな球形の航空レーダーが見える。
山の上に上がってまで舗装した林道を歩きたくないが、鍋谷峠峠の南から三国山までずっとこの林道が続きいやになる。二度と来る気になれない。稜線沿いに人の歩く道を残しておかなかったことはこの山系の大きな失敗だろう。和泉葛城山の南方も含め、いわゆる紀泉高原の中央部は今や人が歩く山ではなくなってしまっている。
このレーダーからほんの少し北にいくと林道の終点で、やっと杉やヒノキの植林帯も終り、急に目の前が開ける。ここが三国山の山頂のようだ。北の正面には岩湧山が見え、その向こうに金剛山がややかすんで見えている。少し眺めをたんのうしてから槙尾山に向かう。
ここから槙尾山までの間は杉やヒノキの不粋な植林も林道もなく、雑木林の中にところどころ松の木が混じる本来の山の姿だ。約1時間半かかり足も疲れているが、こういうところは歩いていても気持ちがいい。
槙尾山施福寺の境内は東側が深い谷になっていて、なかなか眺めがいい。谷の向こうに少し形の変わった山があり、その向こうに岩湧山が見える。ここから見ると金剛山はずっと左手の方向になる。
茶店の前で少し休憩してから今日の終点、槙尾山バス停に向かう。この寺は参詣者が多く、この時間になってもまだ下から上がってくる人が何人かいる。
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大石ノ峰頂上
全く見晴らしのない大石ノ峰頂上
 
岩湧山
槙尾山から見る岩湧山(右のピ−ク)
 
槙尾山施福寺の山門
西国三十三所札所である槙尾山施福寺の山門

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