利尻岳(北海道)

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2002.07.05
同行者 T.Y., M.M., Y.I.

07.05 

三合目5:00−5:10甘露水5:40−四合目6:10−長官山8:00−9:25山頂9:40−避難小屋10:45−長官山11:00−四合目12:50−13:10甘露水13:25−三合目着13:35


7月5日(金曜)雨
昨日はこの写真のように宿の前から利尻岳の頂上も見え、比較的良い天気だったのに、今日は4時過ぎに起きたときからわずかに霧雨的な天気。
朝食と昼食、二食分のおにぎりを貰い念のため宿で配布している携帯トイレを持って、鴛泊港の宿から三合目登山口まで車で送ってもらう。この車では7名送ってもらったが、他に先発グループは3時半頃に出かけたそうだ。
三合目では既に大勢の登山者が目に付き、雨もどうやら本降りに近く大半の人が合羽を着ている。少し歩いて甘露水のところで朝食のおにぎりを食べ、合羽とスパッツを着けて出発。四合目「野鳥の森」森を過ぎると背の高い針葉樹が数少なくなり、樺の木が増えてくる。風雨は徐々に強まってくる感じ。
五合目のダケカンバの林を歩いていると既に何人かのグループが引き返してくる。六合目の第一見晴台では樹林が切れ、その先はハイマツ帯になるので雨と風がもろに当たる。先ほどの連中はどうやらこの辺りで引き返してきたようだ。
七合目付近で進みの遅い女性グループが前を歩いていて渋滞になるが、それだけ体も休まる。やがて開けて尾根上に到達すると標高1218mの標識と立派な石碑が建っているが、風雨が強いので何の石碑か見る気にもならない。天気良い日は眺望のよいところだろうが、今日はどこを見てもガスで真っ白。皆下を向いて黙々と歩いていく。
緩い下りを過ぎてしばらく行くと避難小屋があり、大勢の登山者がたむろしている。小屋の中は超満員で入れそうもない。雨が強いので休憩するわけにも行かず、前進あるのみ。
この小屋を過ぎると登山者の数は激減し、道は川のようになっている中をやっと九合目に着くが、「ここから正念場」と書いてある。たしかに九合目から急にガレ場に変わって火山岩の崩れた小石で足が踏ん張れず、非常に歩きにくい。
雨が顔に当たると痛いのでフードで頭をきっちり覆い、視野が狭いうえにめがねは水滴で見にくい。きれいな花が目に付くが、とてもカメラを出して撮る気にはなれない。遮る物のない尾根に立つと風は台風並で、ストックをしっかり突いて体を支えないと飛ばされそうになる。
ひょいと祠が見えるとそこが頂上。4人で握手し、雨の中で記念撮影。
下りはお互いにはぐれてしまう。急なガレ場を下っているときに正規のルートでないところを下ってしまい、すぐに気がついて引き返そうとするが斜面が急でなかなか引き返せない。さらにもう一度、ヒト気のないガレ場でこれが正規のルートかなと疑問に思いながらゆっくり歩いていると目の端をちらりと赤い物が過ぎる。どうやら木立の向こうが登山道で、今のは誰かのザックカバーだ。苦労して正規の道に戻りほっとする。
帰りに避難小屋に立ち寄ると女性が二人シュラフにくるまって話をしているだけで、他に誰もいい。ほとんどの登山者がここで引き返してしまったようだ。
風も雨も登りよりさらに強くなっており、嵐の中を下る。
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利尻富士
鴛止港から見る利尻富士(登山前日)
 
何も見えない頂上
雨とガスで何も見えない頂上
 
リシリヒナゲシ
リシリヒナゲシ

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