洞川温泉の広い無料駐車場に車を停めて歩き出す。町を抜けてほとんど家並みがなくなった頃に稲村ヶ岳登山口があり、ここから杉林の中を緩やかに登っていく。ほとんど平坦な道を歩いていたつもりだが、いつの間にか法力峠。この後も急な登りは一切ないまま山上辻に着く。
稲村ヶ岳の頂上は狭く見晴らしもよくないが、鉄製の展望台が作られていてその上から大峰の山並みを展望できるようになっている。
昨日の天気予報では、「近畿地方は全般にすっきり晴れます」ということなので出かけてきたが、青空はほとんど見えず、山上ヶ岳と大普賢岳は黒い雲に覆われている。暗くて今にも雨が降りそうな、予報とはほど遠い天気。
頂上から少し山上辻寄りの大日山に登る。見た感じは、釈迦ヶ岳南の大日岳とよく似ているが、大日山のほうは梯子や階段もつけられ、ルートがしっかり整備されていて登りやすい。頂上には大日如来を祀る祠が建っている。木が茂っているため眺望は予想外に悪く、今登ってきた稲村岳もほとんど見えない。
帰りはレンゲ峠に向かう。「女人結界」の大きな看板の立つレンゲ峠付近はトリカブトが多い。
この峠から急な下りが続き、石ころに足を取られて非常に歩きにくい。道がはっきりしないところがあるので、目印の赤いテープを確認しながらゆっくり下る。
ふいに林道の終点に下り着き、ここから長い舗装道路の歩きが始まる。しばらく歩いたところに大橋茶屋と広い駐車場があり、車が何台も停まっていて登山客の姿も多い。
洞川温泉の駐車場はまだ遠く、舗装道路を登山靴で歩くととても足が疲れる。帰る前に駐車場奥にある洞川温泉に入る。510円也。