１１月７日（木）晴時々曇
中学校の時に地図帳で果無山脈という名前を見かけてから、いつかはそこに行きたいという憧れのようなものを抱いていたが、林道のおかげであまりにも簡単に果無山脈の最高峰に登ることができて、思ったような感激はなかった。
龍神村のヤマセミ温泉より約1km手前を右に折れて龍神本宮林道に入る。トンネルを抜けて登りの道をしばらく走ると、左手に階段が見えて道路右側は車数台停車できるようになっている。ここが冷水山の取付だ。
黒尾山を越えるのに10分ばかり急な登りがあり、黒尾山の上からどっしりした冷水山が見える。以後は緩い上り下りで冷水山の頂上に着く。
途中の稜線は木が多くてほとんど展望はないが、ブナとヒメシャラ、それに名前の知らない木々の自然林で気持ちのよい道が続く。急に寒い日が続いたために稜線の木の葉はほとんど散ってしまっている。
山頂から東西の展望はないが、南北はよく見える。南も北も山また山で、名前は全く分からない。
歩く時間があまりにも短いので、さらに東にのびる尾根を30分歩いてみる。東の尾根もブナ林の中でこれまでと同じような広い道が続いている。約10分で次のピークがあるが、これは地図の1134mピークだろう。その先に水場に至る分岐点があり、30分間歩いても高度1100mあまりの尾根で、特に目立つランドマークもないまま冷水山に引き返す。
山頂では10数人のグループが食事の最中。田辺の歩こう会のメンバーとのこと。
この頂上から、まっすぐ南に林道へ下る道があるのを教えて貰い、林道におりる。15分で林道におりてしまうが、かなり急な道で落ち葉が積もっているため、滑りやすい。
車の所まで戻って、尾根を横切る林道を歩いて安堵山に登る道を探す。すぐの入口を見つけることができず、結局西側までまわって縦走時に歩く道を入る。ほとんど歩く人がないためすごく笹が茂っており、藪こぎをしながら登る。あっという間にピークを越えて、東の方に下る道になる。ヒョイと飛び出した場所は車を置いている場所のすぐ近く。確かに安堵山のほうはただ登ったというだけで、歩きがいも面白みも展望も何もない山だ。
帰りにヤマセミ温泉館に寄る。通常は600円だが、今日は何かのイベントで無料だそうな、ラッキー！　露天風呂も割に広く、湯船から色づいた山肌も見ることができる。