４月２８日（月）晴
潮原温泉の看板を目印に中国自動車道の看板をくぐり、突き当たりまで行って車を停める。時間がまだ早いため他に車はない。
鉄の橋を渡って渓流沿いに杉林の中を登っていく。３０分ほど歩くと杉林は切れて自然林になり、足元にはミヤマカタバミとエンレイソウが多い。
同じ程度の緩い登りがずっと続き、いやになってきた頃木立の向こうに特徴ある冠の形がちらちらと見え、まもなく三叉路に着く。 左は国体コースの帰りルート、クルソン岩と書いてある。ここを右に曲がると小さな上り下りの後徐々に傾斜がきつくなってくるが、意外と簡単に頂上に着く。
先客がいて、この人は寂地山から縦走してきたそうだ。京都の人で、各府県の最高峰と一等三角点の山を歩いているという。時間が早いので、京都さんはこれから恐羅漢に行くと言って戻っていく。
冠山も山頂からの眺望はないが、北に少し歩いた断崖の頭まで行くと東から北の山々がよく見える。北の遠くに見えているのがたぶん恐羅漢だろうな見当を付けるだけ。にぎりめしを２個食って下るが、10分ほど下ったところでこの付近の山に詳しい地元の人が登ってくる。この人についてもう一度頂上まで上がり、断崖の頭から見える山の名前を教えて貰う。
冠山に来たのならぜひローソク岩に立ち寄りなさいとのことなので、三叉路から右、国体の帰りルートに道をとり、３０分ほど歩いて巨大なローソク岩の足元に着く。途中まで登れて、そこからの展望が素晴らしいと聞いたが、誰か他の人が登るところを見ないと、登り方と下り方がよく分からず、あきらめる。
ここから一般道路までは凄まじい下りで、青いリボンを頼りに何とか登りに通った道に出る。ここで小休止後、登山口に戻る。