平ヶ岳(新潟、群馬)

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2003.07.28

07.28

 鷹ノ巣出発4:40−7:45台倉山7:50−8:45白沢清水8:50−10:35姫沼−11:05山頂12:05−12:50水場経由姫沼−14:00白沢清水14:15−15:05台倉山−18:00鷹ノ巣


7月28日(月)晴
朝4時過ぎ、車内であわただしく朝食を摂り荷物を整えて4時40分に出発。他のクルマはどれも静かだが、まさかまだ寝ているわけではあるまい。(後で聞いたところ、皆もっと早く出発した後だった)
ほぼ平坦な林道のような道を5分ほど歩くと右手に入る表示があり、登山道が始まる。粘土質の赤土で雨水を吸っているので非常によく滑る。木の根っこ、岩角、ロープなどにしがみついて、とても急な尾根の登りが続く。約2時間で尾根の頂上。さらに細かい上り下りがあって台倉山に着く。
台倉山から白沢清水の間を中心として、酷いぬかるみの道だ。白沢清水の後、一部木道になってホッとするがそれもつかの間、すぐぬかるみ道になる。ぬかるみがなくなると笹原の急登になるが、道の中央が大きくえぐれ、とても歩きにくい。
間もなく左手に平ヶ岳らしい山容を見ながら岩場まじりの尾根を登りつめると、そこには観光客風の団体が大勢おり、ガイドらしい女性が「ハイ皆さん、こちらが鷹ノ巣12時間コースで〜す」と案内している。近くにいた女性に「おたくたちは近道コースで来たのですか?」と尋ねると「そう、ショートカットコースです」。また姫沼から頂上に向かう途中でも5〜6人の男性パーティーと会い、「鷹ノ巣からですか?」「そうです」と答えると、「おーい皆、まだこんな根性ある人もいるんだから、俺たちも少し叩き直そうじゃねえか」と言っている。中ノ俣コースは自然保護の観点から閉鎖されていると聞くが、実際は鷹ノ巣コースのほうがずっと少数派になっているようだ。
頂上付近は木道が敷いてあり、タテヤマリンドウ、ハクサンコザクラ、イワイチョウ、キンコウカなどが咲いており、チングルマは花が散った後で、独特の毛が渦を巻いている。頂上からまだ先にも木道が続き、そちらに行くとニッコウキスゲが少し咲いている。方角的に越後三山が見えるはずだが、雲ではっきり見えない。
見えている山の同定が難しい。燧ヶ岳ははっきり分かるので、それを元にもう少し左手、緩やかな稜線上の中央ピークが会津駒らしい。
頂上でほぼ1時間ゆっくりし、埼玉から来た人と一緒に下る。最初は玉子石を見ていこうと水場のほうに向かうが、玉子石まで0.7kmの標識があって道がまだ緩く登っているのを見て、二人とも「キャンセルしよう」と意見が一致。
下りはぬかるみ道でまた苦労し、下代倉山付近からやせ尾根がずっと続くのを見てうんざり。しかし尾根の急な下りは、土が少し乾いて朝より滑りにくくなっていて助かる。
下山するともう夕方の6時。最初の予定より1時間以上遅い。11時間で往復する人はよほどの健脚なのだろう。
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燧ヶ岳
東に燧ヶ岳を見ながら登る
 
姫ノ池と平ヶ岳
姫ノ池と平ヶ岳
 
湿原
平ヶ岳頂上に広がる湿原
 
タテヤマリンドウ
湿原に咲くタテヤマリンドウ

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