仙丈ヶ岳(長野、山梨)

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同行者 K.S
2003.08.22

08.22

長衛荘5:10−8:00藪沢小屋分岐点−8:20馬ノ背ヒュッテ−10:00仙丈岳頂上10:40−11:35小仙丈岳11:50−12:35瀧ノ頭−14:20北沢峠


8月22日(金)晴
朝4時前からすぐ隣で寝ている数人がうるさく、懐中電灯もチラチラさせるので目が覚めてしまう。少し明るくなるのを待って朝弁当を小屋で食べてから出発する。今日は昨日とは違って快晴の空。
大平小屋の横を通るとき、前方遠くに山並みが見える。大きなトマトを洗っていた女将さんに「あれは北アルプスですよ、こんな天気は一年に何回もない」と言われてよく見ると確かに槍と穂高の連峰だ。ついでにトマト1個200円でポリ袋に入れて貰って持って歩く。
始めのうちは傾斜の緩い樹林帯を歩き、大滝の姿をほんのチラリと見て後は音だけを聞きながら登っていくと大きな雪渓の残る沢に出会う。この沢沿いに登って行くが、夏道が雪渓に隠れているところが多い。振り返ると駒ヶ岳がいつも正面に見えている。
左手に藪沢小屋に向かう道を見送ると登路は沢を離れ、しばらく行くとマルバダケブキのお花畑に囲まれて馬ノ背ヒュッテが建っている。
ここから稜線まで登り着くと一気に視界が開け、頂上稜線に囲まれたカール状地形の真ん中に仙丈小屋が見えるところで一休み。北西は遙か遠くに北アルプス、とりわけ乗鞍岳が大きく見える。下ってきた人に頂上からの時間を尋ねると「ちょうど30分です」とのこと。
仙丈小屋の前を通り、再度稜線に出てから小さなピークを二つ越えて頂上に出ると360°の展望が広がる。遠くの北アルプスや中央アルプスの稜線は、小さな雲がたくさん浮かんできてピークの同定はできないが、まず目に付くのが南東の北岳から間ノ岳に続く稜線と、北東の甲斐駒ヶ岳から鋸岳に続く稜線。先ほどまで北岳の左手に富士山が見えていたらしいが、今は雲で見えない。
南に塩見岳の丸い頭が見え、そのすぐ後ろに荒川岳が姿を見せている。また東の方向に格好良く少しとがったピークが雲の間から見えているが、地蔵岳オベリスクだろう。甲斐駒ヶ岳の東面は絶えず雲が湧いていて休憩の間中、摩利支天は一度も姿を見せず。
ほぼ平坦な尾根道を歩き、一度下ってから岩場を登ると小仙丈岳。三歳ぐらいの男の子と小学三年生の女の子を連れた家族連れが今から下るところ。下の子は力尽きて父親がおんぶ。母親は自分のリュックと父親のリュックを前と後ろにかけて、見ている方がつらくなる。
やがてハイマツの下りから樹林帯の下りになり瀧の頭に着くが、このあたりで今日は仙丈小屋あるいは馬ノ背ヒュッテ泊まりの登山客が三々五々と登ってくる。
針葉樹に覆われた長く平坦な尾根を歩き、その後急に下ると北沢峠のバス停に出る。
帰りのバスの運転手によると、今日は今シーズン一番の好天に恵まれたとのことなので、八月前半から昨日まで、南アルプスもずっと夏らしい天気でなかったのだろう。
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甲斐駒ヶ岳
藪沢から見る甲斐駒ヶ岳
 
仙丈小屋と仙丈岳
馬ノ背ヒュッテ上部稜線から仙丈小屋と仙丈岳を見る
 
北岳から間ノ岳
北岳から間ノ岳の稜線
 
東に観音岳
頂上からはるか東に観音岳を見る
小仙丈岳
小仙丈岳(バック左は甲斐駒ヶ岳)

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