8月30日(月)曇
朝、雨の音で目が覚める。台風の影響で今日はダメと諦めて十二湖を車でゆっくり走り、竜飛岬のほうへ行きかけたが朝食の前に雨はすっかり上がり、明るくなってくる。急遽白神岳行きにする。
駐車場から車道を10分ほど歩いて登山口、そこから山に入る。緩い登りで急登はないが風もなくとても蒸し暑くてたまらず二股分岐で座り込む。この分岐を過ぎ、「最後の水場」付近で地元の自然公園指導員、K氏に会う。僕と同行のFさんは立ち止まってKさんと話ばかりしており、どうしたのかと思っていたがどうやらFさんがかなりバテていたようだ。
途中でマテ山に立ち寄るがこの山頂は木が茂って全く展望はない。
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登山口 |
マテ山 |
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ブナ林の限界を過ぎるとFさんは数分歩いては座り込む状態。「無理せずに引き返そうか?」と言うと「イヤ、絶対に行く」と答える。
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バテバテのFさん |
頂上の小屋が見えてきた |
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無理して手を振るFさん |
頂上はもう近い |
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結局6時間かかって頂上に到着。指導員のKさんの話によると「これまでで一番時間がかかったのは喜寿の人を連れて登ったときの6時間だったから、今日はそのタイ記録」だそうだ。
頂上から岩木山、八甲田山、世界遺産の白神山地、男鹿半島、日本海が見える。今日は悪天のため諦めていたところ予想外によく見える。鳥海山だけが雲に隠れて見えないのが少し残念。
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頂上の避難小屋 |
白神山地 |
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遠くに見えるのが八甲田 |
右に延びる男鹿半島 |
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下りは沢に向かって急な斜面を下る。片手でロープを掴み、もう一方の手で灌木の枝や草を掴みながらの急下降。登りでバテたFさんは以外に元気に下るが、僕のほうがヒザに力が入らなくなり、時間がかかる。
沢を2、3回渡ると急な階段を登り、山の中腹を巻いて行くとまたFさんが遅れはじめる。朝通った二股分岐にやっと出てほっとする。
登山口まで下った時はもう暗くなり、今夜は間違いなく雨になりそうなのでKさんのお宅でお世話になる。昔は網元だったいう築後70年のがっしりした家だ。翌朝から台風が通過するので、結局昼過ぎまでお世話になってしまう。