9月12日(日)晴
ロープウェイから3本のリフトに乗り継ぎ上に上がってくるとどんどん視界が広がるが、モヤがかかってあまり遠くははっきりしない。蔵王の山並みが雲に浮かんで美しい。リフトを3本乗り継いだ山上駅を北望台と言うらしいが、この付近から蔵王の他に鳥海、月山、飯豊、朝日の5山が見えると記されている。残念ながら今日は蔵王しか分からない。
まっすぐかもしか展望台に向かう。展望台を過ぎると少し下りになり、人形石からの道と合わさる。
周囲の山は全く険しさがなく穏やかな優しさを感じさせる山だ。こういう景色を見ていると気分的にものんびりしてくる。紅葉にはまだ少し早いがある程度色づきかけており、初秋を感じさせる。ずっと木道が続き、大凹水場までほとんど登りはない。
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雲に浮かぶ蔵王 |
大凹水場まで続く木道 |
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大凹の水場から少し急坂を登るとまた湿原でこれを過ぎると前方の樹林の向こうに岩が見えてくる。
大きな岩が累々と重なった梵天岩でここも眺望がよく、立ち止まらずにはいられない。梵天岩を過ぎるとすぐに天狗岩で前方には石で囲った神社のようなものが見える。
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梵天岩 |
天狗岩 前方に神社が見える |
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ここを左に折れると樹林の中を歩くようになり、このあたりの針葉樹は先端のほうが枯れたものが多い。あまり登りもないまま、数人の人影が見えるところに出るとひょっこり西吾妻山の標識が立っている。周囲は樹林に囲まれたままで全く眺望がないので休憩しようという気にならない。
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頂上付近は樹林帯 |
西吾妻山頂上 |
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景色のよいところで昼飯にしようと休憩せずに通過して行くと、やがて前方に西大巓が見えてくる。少し下ると吾妻山荘のある湿原が広がり、この小屋前の木道上で昼飯にする。
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西大巓が見えてくる |
吾妻山荘のある湿原で食事 |
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西大巓の登りは草原をゆっくり登っていくと頂上に着く。日曜のこともあって大勢の登山客が休憩している。
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西大巓をゆっくり登る |
大勢の登山客だ |
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眼下に裏磐梯の湖が見えるが、雲が低くガスも流れてきてあまり視界はよくない。裏磐梯にはいろんな湖があるので、どれがどれやらはっきりしない。
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西大巓から見る湖 |
同左 |
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西吾妻山のほうを見ると山の西側に湿原が広がり、さらに西の樹林帯との境界に西吾妻小屋が建っている。
戻りは西吾妻小屋から天狗岩に向かうと、すぐ前方の樹林帯の頭越しに岩と人影が見え、それから少し登ると天狗岩で吾妻神社の前に出る。神社の前は一面に岩を敷き詰めたような広場になっている。
梵天岩から大凹までの下りは、登りでは気がつかなかったがあちこちに池塘のある湿原になっており気持ちよさそうな場所だ。
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吾妻神社 |
池塘があり気持ちのいい場所 |
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帰りも人形石へ向かう道を右手に見送り、まっすぐかもしか展望台を通ってリフト乗り場に着いたが、やはり人形石に寄ってくるべきだったと反省。
明日は磐梯山の予定なので今夜は道の駅「裏磐梯」で夜を過ごす。