9月2日(金)晴後一時雨
遠出できないからといって金剛山ばかりに行くのも飽いてきたので、今日は少し早起きして龍神村の牛廻山に行くことにした。
家から岩出に抜け、国道424号と371号で龍神村に入り、425号という国道を右折れする。国道といっても名ばかりの狭い道で「転落死亡事故多し」という看板が何枚も立っている。
それならその防止対策でも考えろよ、これで本当に国道か? という気持ちになるのは僕だけではないだろう。
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転落注意 |
少し広いがすぐ狭くなる |
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ネットで古い記録を見ると「アリの越」という言葉が度々出てくるが、僕の地図には牛廻峠という言葉しか出てこない。ここからどうやって尾根に取り付くか、他人の記録を見ても非常に分かりにくい。峠から別の林道が尾根沿いにできており、この林道を入っていく。
途中で稜線を求めて右手の杉林に入ったりしたが、結果的には林道に沿って20分ほど歩くと別の新しいゲート付き林道が右手に延びており、それを見送ってほんの数mのところに赤いリボンが見える。上のほうには古びた木製の階段も見え、ここが登山口だ。しかし今回は杉林の中をうろついたため、ヤマジノホトトギスという珍しい花を見ることができた。
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登山口 |
ヤマジノホトトギス |
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登山道は杉林をジグザグに登って高度を稼ぎ、尾根に出ると尾根上も歩けそうだが倒木が散らかっていて踏み後もはっきりしない。尾根の右を巻くように付いている道のほうがよほどしっかりしているので巻き道を歩く。緩い登りでまた尾根に出ると「紀州わらじ会6」と書いた看板が目に入る。1〜5がなくて急に6も変な話だ。
左の巻き道を進み次に尾根に出るともうまっすぐ登ったところが頂上で、付近はブナが少し生えているが、全く見晴しはなくおもしろくない山だ。アキノタムラソウがたくさん咲いている。誰もいない頂上でおにぎりとラーメンの昼食をゆっくり取る。帰りは尾根伝いに歩いてみる。
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見晴はよくない |
牛廻山頂上 |
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この後、これまで和歌山県の最高峰と言われていた護摩壇山の東に最高峰があるのが分かったという話なので、そこへ行くつもりだったが午後になると急に雲が出てきてあたりが暗くなる。雨の心配までして行くのはイヤなので今日は取りやめ。案の定、車に乗ってしばらくするとバラバラと大粒のにわか雨。
結局牛廻峠から頂上往復の間、誰にも出会わず。