龍門山(和歌山)

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2006.06.11
06.11 中央登山口11:20−12:15明神岩−12:40−12:45山頂13:30−14:30中央登山口

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6月11日(日)晴後曇
今日は山に行く予定でなく、朝から女房の食料買いだしに付き合って帰ると晴れ間が広がっている。急遽ザックにコンロ、ラーメン、水を放り込み、今が見ごろだという龍門山の天然記念物、キイシモツケを見に行くことにする。いつもはもっと下に車を停めて歩いて登るが、今日は中央登山口まで車で入る。かなり時間が遅いのに日曜のせいか歩いている団体客を追い越す。
登山口のすぐ近くに相変わらず外来草のナヨクサフジがたくさん咲いており、そのすぐ横に風車の形をしたテイカカズラが咲いているのを見つける。
竜門岳 テイカカズラ
 
登山口付近は紀ノ川がすぐ眼下に見え、和泉山脈もよく見える場所だが、今日はかすんでいて遠方はあまり見えない。
登山口には天然記念物キイシモツケの大きな案内板が立っている。このルートは田代峠のルートに比べると傾斜は急で雨上がりは滑りやすい。登山口から植林は一切なく自然林になっているので、その点気持ちがよい。今回はじめてみるカキノハグサが所々咲いている。大きな葉に黄色の変わった形の花が意外に目に付く。
キイシモツケの案内板 カキノハグサ
 
そうこうしているうちに明神岩への分岐点に着き、迷わず明神岩に立ち寄る。頂上はどうせかすんで見えないだろうから、ここのほうが眺めがよい。この付近からキイシモツケが咲いている。岩の上からホウノキの花がたくさん咲いているのが見えたが、写真を撮るには遠すぎる。僕の後を歩いていた団体さんが、キイシモツケの花はあるし眺めもいいのでここで昼飯にしようと言っている。
明神岩 紀ノ川
 
ここから急にキイシモツケの花が多くなって、傾斜が緩くなると勝神コースの分岐点に到着。頂上はもうすぐそこだ。頂上には夫婦一組と若者が一人昼寝中。少し時間が遅いので、大半の人は田代峠経由で現在はもう下山中だろう。
頂上付近で藪のように見えていた草が全てキイシモツケだ。ややオオデマリに似た白い花が連続して咲いている。蛇紋岩はマグネシウムを多量に含む塩基性で、このマグネシウムが植物の水分吸収能を妨げるが、キイシモツケはこの毒性に耐えてこの山に大群落を作っているので天然記念物に指定されたいうことが麓の案内板に記されていた。
竜門岳頂上 キイシモツケ
 
この山は北側のみ開けていて紀ノ川とその周囲の平野、それに和泉山脈がよく見えるはずだが、今日は予想通り遠方が見えないため、キイシモツケを近景にすると真下の風景しか撮りようがない。
キイシモツケ 頂上からの紀ノ川
 

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