熊野古道・紀伊路9(紀伊宮原−紀伊内原)(和歌山)

1.八軒屋−住吉大社  2.住吉大社-鳳  3.鳳-東貝塚  4.東貝塚−泉佐野 
5.泉佐野−山中渓  6.山中渓−布施屋  7.布施屋−海南  8.海南−紀伊宮原 
9.紀伊宮原−紀伊内原  10.紀伊内原−切目  11.切目−南部 12.南部−田辺
番外和泉鳥取−地蔵堂王子跡

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2007.10.28

10.28 内原橋7:20−7:50糸我王子−8:10糸我峠(峠茶屋跡)−8:20逆川王子−8:30方津戸峠−8:45北栄橋−8:55湯浅駅分岐−9:10久米崎王子−9:50津兼王子−10:15河瀬王子−10:30東の馬留王子−11:25鹿ヶ瀬峠(大峠)11:40−11:50小峠−12:20沓掛王子−12:50西の馬留王子−13:10内ノ畑王子−13:35高家王子−14:00紀伊内原駅

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10月28日(日)晴
宮原橋 今回は紀伊内原駅からの出発。車で近くの河川公園まで行き、車を置いて駅まで歩きそこからスタート。相変わらず道標はないのでR480に出るのが少し早く、宮原の渡し場跡より手前の宮原橋に出てしまった。まあいいだろう。
糸我王子 得生寺、糸我稲荷を過ぎ、山沿いの道を進むと家がまばらになってくる。不安になってもう一度糸我稲荷まで戻り、ちょうど近くで作業していた老夫婦に糸我王子の道を聞く。やはり今の道で合っていたようだ。再度今の道を進み、途中で出てきた軽トラックのお姉さんに道を確認し、池近くまで行ったところの左手に糸我王子を見つける。
糸我峠 池が見えるところまで行くと古い石の道標があり「左くまの道」と掘り込んである。これに従って左の道に入るとミカン畑の中の急な坂道が続く。振り返ると糸我方面がよく見える。
逆川王子 峠を過ぎて急な坂道を下り、途中で「夜泣松」の案内板を見てなおも下ると逆川神社とその境内に逆川王子跡がある。
北栄橋 広い車道を少し登り、三叉路を左に行くとすぐ何も見晴しのない方津戸峠でそのすぐ先、右手の熊野古道と書いたところに入ると草が生い茂っているが歩くのに支障はない。近道で大回りしてきた車道に出る。警察署、法務局などの前を通り河を左手にずっと進むと北栄橋。これを渡って湯浅市街に入る。途中の立石の看板は見落とした。
久米崎王子 駅に入る道を左に見送りガードをくぐって行くと紀伊国屋文左衛門の大きな石碑がる。これを通り過ぎると間もなく国道42号を横切る。横切ってわずか右に行ったところが久米崎王子。手入れが悪く、木が茂っていて石碑もよく見えない。すぐ横は国道で車は轟音を立てて通り過ぎるので環境もよくない。
津兼王子 少し国道沿いに歩くと新広橋に出るがこれを渡らずに左の川沿いを行く。道標が全くないのでここは地図がないと行けない。津兼王子はインターチェンジに取り込まれてしまってかわいそうな場所にある。すぐの所だが歩行者はうんと遠回りを強いられ、再度国道に出るのにも頭がつかえそうな低くて暗いガードをくぐらねばならない。
河瀬王子 道標に沿って国道から左手にそれ、旧道を歩く。ガイドマップには道標がたくさん書いてあるが全くない。あるいはあっても目に付くところにはない。居合わせた人に聞いて河瀬王子がひょっこり見つかる。
東の馬留王子 河瀬王子付近は旅籠跡が多い。河瀬王子から谷沿いの道を行くとわずか15分で東の馬留王子に着く。ここは新しい道路工事で完全に安置する場所もなくなり、馬留王子と書いた石碑は道路のコンクリートに埋め込まれ、説明版は道路の向かい側に立っている。
広川町に入ってからは熊野古道の標識がほとんどないのでとても歩きにくいが、鹿ヶ峠(大峠)の登りでは今まで以上に苦労させらる。分岐点はたくさんあるのに道標がないのでどちらに行けばよいか分からない。。2万5千分の1地図を持っていても地図に書いてあるよりたくさんの分岐点があって今どこにいるのか分からなくなる。「鹿ヶ峠まで1200mの石碑」のところで道は2つに分かれる。最初左に行くと道はずっと登りだが左側が急な谷のままどんどん上って行く。右側が谷のはずなので引き返して右に行く。そのうち710mの道標が出てくるがこのすぐ後また道路は二つに分かれる。人は全くいないし、道標も全くないのでとりあえず直進してみるとこれが合っていて鹿ヶ峠にたどり着いた。ずっと手前の広新橋のところからこの峠まで、広川町は熊野古道の標識を整備しようとする気がないようだ。
鹿ヶ瀬峠 鹿ヶ瀬峠は大峠ともいうがどちらも国土地理院の地図には載っていない。この峠は見晴しがない代わりに広い芝生でベンチも置いてあり、いかにも弁当でも食べてくださいという感じがする。
沓掛王子 小峠付近に馬頭観音や地蔵道標などがあるらしいが、どちらも分からない。どこかに道標はないかと探しながら歩いているので、普通に書いてあれば必ず見つけられるはずだが、たぶんないのだろう。日高町文化財の石畳と金魚茶屋跡を過ぎて下るとトイレつきの駐車場があり、それを過ぎると沓掛王子がある。
西の馬留王子 ずっと西川沿いに下るが、蛇行する熊野古道を新しい自動車道が縦断しているので、古道沿いに歩くのはなかなか難しい。案内地図ではあちこちに道標が記されているが、これがまた全く見つからない。爪書き地蔵、内原保育所、黒竹民芸組合を過ぎてしばらく行くと西の馬留王子。
内ノ畑王子 相変わらず新道と古道と交互に歩いて下るが、どのあたりを歩いているのか皆目見当がつかない。歩いている人でもいれば少なくとも集落名ぐらいは聞けるのだが、門にも玄関にも住所というものが全く書いてない。やがて熊野古道の矢印に沿って川を渡ると内ノ畑王子に着く。
西川谷を振り返る このあたりはほぼ平坦だが、この谷はもっとずっと上流から傾斜が緩く、鹿ヶ瀬峠の北側とは対照的な感じがする。その割にはこの谷にはミカン畑がほとんどない。
高家王子 内ノ畑王子から高家王子は近い。再度西川を渡る手前に神社があり、この中に西川王子がある。今回の王子はここまで。紀伊内畑の駅までが予想外に遠い。

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