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６月１５日（日）晴
駐車場からしばらくは下りで、林道に下りると刈込池階段コースに向かう吊橋があり、それを見送って林道をしばらく歩くと左手に三ノ峰登山口がある。

刈込池に向かう吊橋	三ノ峰登山口

登山道は比較的急だがまったく迷うような場所もなく、ひたすら登って行く。中腹より上ではマイヅルソウ、ホウチャクソウなどが咲いている。

マイヅルソウ	ホウチャクソウ

背後の遠景が見えるようになってきたので、写真でも撮ろうかと思っていると、六本桧だった。昔は桧が６本立っていたのだろう。このすぐ先がよく開けているので背後の山を撮ったが地図で見るとどうやら荒島岳のようだ。

六本桧	南に見える荒島岳？

六本桧から尾根歩きになり、早くも樹林限界かほとんど木がなくなって見晴しがよくなる。ほぼ平坦に近い登山道の両脇にはアカモノ、ツマトリソウ、イワカガミなどの花が咲く。

アカモノ	ツマトリソウ

一段高い場所に上がると剣ヶ岩の道標と解説板があるが、案内板の写真と実際にここから見える風景とはかなり異なっている。三ノ峰方向はちょうど逆光で眩しいが、ここから見ると右手の打波ノ頭もしっかりしたピークに見える。

剣ヶ峰	三ノ峰と打波ノ頭

剣ヶ岩から先はまた急な登りになるが間もなく左手に別山のチブリ尾根も見えてくるようになり、足元にはちらほらハクサンチドリが咲いている。

別山チブリ尾根	ハクサンチドリ

登山道が緩くなる頃からハクサンイチゲの花が目に付く。そして間もなく避難小屋が姿を見せる。（小屋の写真は非常に露出オーバーになってしまった）

ハクサンイチゲ	三ノ峰避難小屋

避難小屋から１５分で三ノ峰に着く。別山の眺めが雄大だが、ほとんどの人は目的地が別山なので、ここで足を停める人はいない。

三ノ峰から見る別山

別山の右手、東側は北アルプス方面だが、雲が上がってきてほとんど見えなくなってしまった。

三ノ峰から見る北アルプス方面

避難小屋に引き返し、他の人とは逆方向の二ノ峰に向かう。市役所の観光課に電話すると「人が歩くところにはもうほとんど雪は残っていない」ということだったが、まだ大きな雪渓が残っていて登山道が隠されているので笹原のヤブコギと雪渓はトラバースするだけで二ノ峰すぐ近くの雪のない登山道に出る。ちょうど居合わせた一ノ峰から登ってきた人に話を聞くと「この道はすぐ上で雪渓の中に消えており、危ないのでもう引き返す。お宅もここから避難小屋に戻る時間を考えたらすぐ引返したほうが良い」と言われ、荷物を置いて空身で二ノ峰だけ急いで往復。

二ノ峰へ向かう途中から見る別山	二ノ峰が見える

避難小屋に引き返す途中で雪渓のトラバース中に足を滑らせ、大事に至らなかったものの両肘を擦りむき、さらに笹原の急斜面をヤブコギで登るのが大変で度々滑り落ちる。途中で刎ねた笹に帽子とメガネを奪われ、少し探したが見つからない。体力も使いきり、諦めてメガネなしでなんとか避難小屋へ引き返す。その後の下りで、後から追い越した女性にメガネをなくしたので下りるのに手間取っていることを話すと、ペースを落として先導してくれた。これでとても歩きやすくなり、無事下山できた。

先導してくれた女性	登山口に着くと女性が３人に増えていた