伊勢本街道6(山粕東口−伊勢奥津)(奈良、三重)

1.玉造神社−花園   2.花園−尼ヶ辻  3.尼ヶ辻-桜井  4.桜井−榛原 
5.榛原−山粕東口 6.山粕東口−伊勢奥津 7.伊勢奥津−柿野  8.柿野−相可 
9.相可−田丸  10.田丸−伊勢神宮

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2011.11.03

11.03 山粕東口8:55−9:15鞍取峠−10:10春日神社−10:55桜峠−12:10牛峠−13:15丸山公園(昼食)13:45−15:20奥津交差点

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11月3日(木)曇
鞍取峠入口の休憩所 バス停から少し国道沿いを歩くと、右手にトイレや電話ボックスもついた休憩所がある。ここが鞍取峠の入口で、街道はここから国道から右手に入る。
鞍取峠 国道から右に入るとすぐ山道になり、鬱蒼とした暗い杉林の中の上り坂になる。つづら折れの登り道を登っていくと頂上に近いほうは間伐がされているのか、比較的明るい杉林に変る。「お伊勢参りしてこわいとこどこか、飼坂、櫃坂、鞍取峠、鶴の渡りか宮川か」とまで歌われた鞍取峠をまず突破。
白髭稲荷神社 鞍取峠を下っていくと左手に休憩所があり、そこから神社に入れるようになっている。拝殿の後は非常に狭く、すぐ急な石段が下っており、下ったところに鳥居と白髭明神神社と書いた石碑が立っていた。
春日神社の大いちょう 街道を歩いていると左手に大きな木が茂っており、近づいてみると春日神社の大いちょうだった。「普通の葉に混ざって筒状になった葉が着いている珍しいイチョウで、『ラッパイチョウ』として地域住民に親しまれている」という説明板が立っていた。
桜峠 川沿いの街道を歩いて、いったん国道に出た後すぐ桜峠と書いた山道を左手に入る。それほどきつい坂はなく、すぐ頂上に着く。
御杖小学校 頂上には桜峠の表示がなく、白い大きなドームが見える。少し近づくとしゃれた御杖小学校で、グラウンドもとても広く、サッカー場を一面とってもまだ十分余裕があるような広さだった。
玄関の飾り矢 御杖村で1軒の立派な屋敷の玄関先に小槌と飾り矢が飾ってあったので写真を撮りに近づいたら、ちょうど中から奥さんが出てこられたので謂れを尋ねる。
  玄関先の小槌 20年ほど前、村にも神社にも金がなくて困っていたとき、おじいちゃん(御主人のことか?)が頑張って神社に寄付をされたところ、神社からお礼にこの矢を頂いたとのことである。小槌については特に説明がなかったが、他にも大きな屋敷には所々で小槌の飾り物が見られた。
仏隆寺との分岐点 まもなく四社神社である。狭い入口には倭姫(ヤマトヒメ)縁の宮 四社神社と書かれていた。境内には菊の花の模様が浮き上がった菊花石が祀ってあり、天然記念物だがなぜできたのかは分かっていないらしい。
牛峠 牛峠は舗装された道をだらだら登っていくと、国道に出る手前に大きな石碑が立っていて「雲切れてなほ雪降らす牛峠 みね子」と「春寒の雪となりたる御杖村 弘通」の歌が彫りこんであった。牛峠の表示はない。
丑峠子安地蔵尊 国道を渡ると新しく広い道と昔ながらの道とに分かれており、左手の旧道を下っていくと丑峠子安地蔵尊と書いたまだ新しい看板があり、「昔から永年のお伊勢参りの街道で旅人の無事を見守るとともに当時地域で流行した悪病の犠牲になった子供たちの慰霊と健やかな成長を願って建立されたとの口伝があります」と書いてあった。
首切地蔵 佐田峠に特に表示はなく、首切地蔵が祀られていて向かいには「学の堂山」の登山口があった。バス停の表示で佐田峠だということが分かった。
大洞山 大洞山の姿を見ながらのんびりした道を行く。そのうち、敷津七不思議というものが次々並んでいて退屈はしないがどれもばかばかしい。この先に丸山公園という標識が見えてくる。
丸山公園 台風12号の影響で道路は陥没し、車は通れなくなっていたが歩く分には影響がない。ちょうど様子を見に来た職員の方がおられ、いろいろ話を伺う。台風でだいぶ被害を受けたが、全山山桜で満開の時期はとてもきれいだという。ここの東屋で昼食にする。驚いたことにここの公衆便所は温水シャワートイレで、便座も暖かかった。
姫石 丸山を下るとすぐに敷津七不思議の七番目、姫石がある。「倭姫命が女性病を祈られたところから姫石と言われるようななった」と記されている。
六部塚 下り道の途中に六部塚という標識が出ていたので杉林の中へ見に行ったが、コンクリートの碑が建っているだけで説明板は見当たらなかった。ここの下り道が今日最大の難所で、路上に水は流れており大小の石ころがごろごろして土のところはぬかるみ、かなり急な下り坂なので歩くのに難渋する。
茶畑 やっと下りきって、ここから伊勢だなあと思うとさっそく茶畑が現れた。伊勢には本当に茶畑が多い。
常夜灯1 美杉村に入ると常夜灯が多い。右の常夜灯は「この地区で一番古い常夜灯。地盤沈下のため平成十年地元で修復、毎晩点灯している」と記されている。 常夜灯2
下垣内庚申像 説明板によると「庚申像は青面金剛のことをいい、二〜六本の腕がある猿の形相をしている」と書いてある。
瀬之原常夜灯 瀬の原にある常夜灯から沖津までの間にある常夜灯はどれも太一と彫りこんである。もっと前からあったのだろうが気が付かなかった。NETでは単に太一灯篭と書いてあるが、何のことだろう?
屋号1 そのうちに急に屋号が目に付くようになってきた。イセヤはまだいいがチャワンヤとかカワラヤというと店のように感じる。 屋号2
暖簾1 屋号を見かけなくなり、奥津駅が近づくとどの家にも暖簾が掛かっている。どの家も違う柄で面倒なことだろうが歩く我々にとっては非常に風情が感じられる。 暖簾2
日常品百貨店 駅前の交差点に日用百貨とタバコの看板が上がったままになっている建物があった。かなり古い感じである。
廃線跡 奥津駅は2009年の台風18号以来不通になっている。バスの運転手の話では、JRは5年後に復旧の予定と発表したそうだがどうなるのだろう。

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