11月9日(金)曇 |
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今回は珍しく同行者あり。紀伊内原駅から近道で熊野古道に出て、居合わせた住人に善童子王子に続く道であることを確認して進む。善童子王子は分かりやすいところにあり、開けた空き地に案内板が立っている。
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次の愛徳山王子は道を間違える。そろそろだろうと思って尋ねると「愛徳山王子てよう聞くけどどこにあるんか知らんなあ」。別の人に尋ねると「口では説明できへんから連れてったるわ」と言って連れられていった所は本当の道なき道。ミカン畑の中を通り過ぎ、草地をヤブコギしてやっと道に出る。どうやら道を間違っていたらしい。ガイドブックにはあちこち道標と書いてあるが、今はほとんどない。
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次に道成時に立ち寄る。もっと参詣者がいると思ったのにとても少ない。安珍、清姫で有名な鐘があると思ったが見つからなかった。
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道成時から元の道に戻り、海士王子は道成時すぐそばの吉田八幡神社のある山の麓にある。
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御坊の街の中を通り、天守閣の形をした結婚式場を過ぎると間もなく日高川を渡る。橋の名前は野口新橋というらしい。
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野口新橋からしばらく日高川沿いに南下し、御坊大橋の交差点を過ぎて間もなく岩内コミュニティ館すぐそばに岩内王子がある。
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県道を横断してから山手に向かい、河南中学の前を通って目印のない交差点を右折れする。地図では相変わらず道標があることになっているが実際は何もない。次いで左に入るところも全く分からず42号線と並行した旧道を歩く。ちょうど12時を過ぎたがコンビニは全くない。雑貨屋を見つけてパンを買う。塩屋王子社は階段を80段ほど登ったところにあり、美人王子として祀られている。ここで今日始めての休憩。
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このあたりからほぼ海岸沿いの道になり、場所によってはすぐ海のそばを通る。紀伊路を歩きだしてから初めて海岸線を通る。
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道標を見失わないように歩いていたはずだが御坊発電所のそばで道は行き止まり。引き返して国道を横切り少し行くと上野王子の道標が見つかる。この先はいやになるほど道が長い。清姫草履塚も気づかぬまま通り過ぎ、国道に出たり旧道に入ったりを繰り返し、和歌山高専を過ぎて間もなく工事中で先に進めない。仕方なく遠回りで引き返そうとしたところに上野王子があった。工事中でなければ気づかぬまま通り過ぎてしまっただろう。
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津井王子に向かう途中、各王子社までの距離が大きく書いてある。津井王子は叶王子とも言い、かなり入り組んだところに叶王子と書いた神社がる。境内にベンチがあり、思わず座り込んでしまう。
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気を取り直して歩き出し、国道を少し歩いてから印南の港を歩く。釣り船がたくさん係留されており、それぞれ船の名前を書いた踏み台が用意されている。
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港の南端で国道に出て橋を渡るとすぐ左に折れて坂道を登って行く。しばらく行くと鳥居があって斑鳩王子社がある。国道にも大きな道標があり、直接石段で上ってくるようになっている。
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再度国道を少し歩いた後、国道左手に並行して走っている旧道に入り、切目の街の中を行くと神社があってこれが切目王子社である。この付近の王子はどれも神社として残っており、大切にされているようだ。後一息歩いて歩いてJRの切目駅に着く。
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今日は少し歩きすぎたような気がする。各王子の説明をほとんど読まずに急いで歩いたが、天候の影響もあって最後の切目王子ではもう薄暗くなっていた。次回からもう少し歩く距離を減らそう。
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