4月8日(金)晴 |
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中辺路の入り口、田辺から滝尻間をまだ歩いてないのでここを歩くことにした。車を中辺路町の古道館駐車場に置き、朝一番のバスで田辺駅に出る。中辺路のスタートとしてまず道分け石へ向かう。右きみゐ寺、左くまの道の指示に従って歩きはじめる。
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曲がる交差点を直進してしまったため現在地が分からなくなり、消防署で道を聞く。その後、地図にもガイドブックにも載っていない場所に秋津王子跡の説明版を見つける。会津川に面した桜の咲く広場で、なかなかよい場所だ。川の氾濫で元の場所は特定できないそうだから、まあどこでもよいわけだ。
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秋津王子としてガイドマップに載っている場所に行ってみると、民家横の溝の上に「秋津王子安井宮跡」と掘り込んだ石碑が立っていた。江戸時代に秋津王子は場所がいろいろ移転し、安井という場所に移されたらしい。
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須佐神社に寄ってから、車があまり通らない川べりを歩いて万呂王子に着く。
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次は国史跡の三栖廃寺塔跡に行く道を見送って三栖王子に行く。ここは山手で、比較的広い場所に大きな石碑と案内板が立っている。
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次の矢上王子へ行くのに、ガイドブックでは「本来の自然歩道が荒れているので国道(311号)を通りトンネルを抜けるように」と書いてあるが、立派な標識に従って迷うこともなく、無事峠を越えて国道のトンネル出口に合流した。トンネル出口からすぐ矢上王子の標識があり、矢上神社がある。
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稲葉根王子も国道のトンネルを抜ければ問題ないが、古道は王子谷越えルートで入り口が分かりにくい。、地元の人に道を尋ねるが、この人も道は奥へ延びているが行ったことがないとの返事。行ってみると道標が出てきて、杉林を抜け峠を越えて赤い橋の架かる稲葉根王子に到着。時間は少し早いがここで昼食。
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しばらく国道沿いに歩くが桜並木は今が満開、とてもきれいだ。
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市ノ瀬橋で国道を別れて富田川の対岸に移り、一ノ瀬王子は民家に囲まれた少し小高い場所にあり、楠の大木の横に小さな社もこしらえてある。
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鮎川王子は加茂橋で国道に出るルートと、今の道を直進して鮎川新橋で王子に向かう二つのルートがある。僕は富田川を見ながら人も車も少ない今の道を直進したが、正面に見える山の形がいい。
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中学校、小学校の前を過ぎて鮎川新橋を渡ると、橋からすぐの国道脇、石垣沿いに鮎川王子がある。すぐ前は車の多い国道で、正面から写真を撮るのも困難だった。
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鮎川新橋を渡りなおして国道の対岸に戻り、のごし橋から先は車は通れない狭い道になる。昨夜仮眠した道の駅から、いくら目を凝らしても対岸に道は見えなかったが、急な崖の途中にずっと続いている。川側を振り返ると富田川が大きく蛇行しているのが分かる。
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国道の北郡トンネルを越えるところで長い上り坂になる。かなり疲れているのでなかなか足が進まない。朝に比べてずっと歩き方が遅くなっているのが自分でもよく分かる。やがて坂を下って大きな吊橋を渡る。
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やがて、安珍、清姫で有名な清姫の墓がある。清姫はこの近くが生まれ故郷だったらしい。
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まもなく国道と合流して、富田川沿いに滝尻まで歩くが、清流と桜がとてもきれいで思わずパチリ。
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やっと今日の終着点、滝尻王子に到着するが、ここはいつも観光客が多い。王子ひとつ見に行っても仕方ないだろうが、少しでも熊野古道の雰囲気を味わいたいということだろうか。
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