【関西百名山】大台ケ原・大杉谷(2日目)(奈良、三重)

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同行者 H., O., T.
1972.10.08〜10.10

10.08 

阿倍野 7.45(電車)8.50 大和上市 9.10(バス)11.50 山上 12.40 −13.35 正木原13.50−14.20 牛石原 14.50−15.00 大蛇ぐら16.05−16.30 大台ハウス

10.09 

起床 7.00 出発 8.45−9.20 日出ガ岳9.50−11.15 堂倉小屋12.50−15.40 桃の木小屋

10.10 

起床 5.00 出発 6.50−9.20 河原(食事)10.25−11.40 発電所−11.50  乗船場 13.20(船)14.00 大杉15.00 (バス)16.50 松阪 17.00(電車)19.20 なんば


10月9日(月)雨
バラバラバラというはげしい雨音で目が覚める。出発するときは雨も小降りでポンチョも不要。平坦な散歩道がやや急になったなと思うと、すぐに日の出ケ岳頂上であるが、雨のために視界はなし。
紅葉はかえでの他に、葉が花弁のように並んだ灌木が鮮やかな赤でとてもきれいだ。歩きにくい急坂になるとまもなく堂倉小屋へ出る。一休みしていると急に大粒の雨が降りだし、あわてて小屋の中へ避難する。
しかし、あまり遅くなると谷が増水してかえって危ないというので豪雨の中を出発。これまで度々雨の中を歩いたことがあるが、こんな雨の中を歩くのははじめてだ。ポンチョをかぶっているが歩き出して5分もせぬ間にズボンはずぶ濡れ、靴も上から水が入ってびちゃびちゃ、また首のところから雨が流れこんで腹も冷たい。
階段のようになった急な坂をびしょ濡れになって、どんどん下って行くと雨もいくぶん小降りになり、谷におりきると堂倉の滝だ。高さはあまりないが水量がとても多く、ごうごうと腹に響く音を立てて落下している。
いよいよ大杉谷である。吊橋、梯子道、岩の道など変化があって楽しい道だが、特に岩は滑りやすく歩きにくい。与八郎滝、隠滝、光の滝、七つ釜の滝と続き、豪雨のために水量が非常に増して滝の水量は写真で見る3倍ぐらいある。
もう小屋もだいぶ近づいてから、雨のため正規のルートが水没しており、その上の岩棚を通るルートがあったが途中1m余り岩が切れている所がある。しっかりしたホールドがなくとても渡りにくい。疲れて足に踏んばりがきかないため、またいでから後の足を引き寄せる際、手のホールドで支え切れず危うく落ちそうになったが、後からリュックを押して貰って、かろうじて渡ることができた。下は奔流で危ないところだった。3番目を歩いていたO君がリュックの重みで後に引っ張られ、1m程下の岩に落ちたそうだがことなきを得た。
桃の木の小屋は超満員で玄関からずっと長い列だ。やっと中へ入れても、荷物と体の置き場がない。部屋はあと予約客のぶんしかないということで受付も中止。
3時間近く待たされたあげくやっと通されたのは風呂場。何とか畳を並べて1枚に2人づ詰めろということで、これはまあいいとしても脱衣場3疊足らずのところにも6人が寝ることになった。この連中が早くから戸を締め切って寝てしまったので、我々は外に出ることも出来ず、これはたいへん不便だった。
この宿で、きのう正木原で出会った3人連れの女の子と会い、明日は一緒に連れて行ってくれということになった。
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吊り橋
大杉谷といえば吊り橋の連続
 
滝
滝も多い
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