高天原・水晶岳(裏銀座)(長野)

同行者 Y.(一部同行)
1974.08.07.日〜08.12

08.07 

泉 17.48  上野 22.30発

08.08 

富山着 7.09 折立発 9.35−三角点11.00−11.10 大休止 11.50−12.45 休憩 13.00−13.30 太郎平 14.00−15.50 休憩 16.10−16.30 薬師沢小屋着 5.15 夕食   6.30 就寝

08.09 

出発 6.00−8.00 雲の平−9.00 雲の平小屋 9.45−11.25 峠11.40−12.05 沢(食事)13.05−13.30 高天原山荘  2回目の温泉 19.00 就寝 20.00

08.10 

出発 6.00−ワリモ乗越 8.40−9.30 水晶小屋 9.45−10.25水晶岳10.50−11.25 水晶小屋 11.45−13.00 食事 13.50−15.10 野口五郎岳15.25−15.35 五郎小屋  夕食 17.00  就寝 18.00

08.11 

出発 5.50−8.10 エボシ小屋(ニセエボシ往復)9.10−11.50 濁沢(食事)12.40−13.10 濁監視所−15.00 葛温泉  就寝 21.00

08.12 

葛温泉 8.45−大町 10.41 新宿着 15.51 ─ 泉着 19.42


8月8日(木)晴 map
上野発の汽車が2時間以上遅れ、折立着もタクシーを飛ばして待ち合わせの時間より約1時間遅れたが、タクシーを下りると僕の呼び声が聞こえる。ふり向くとY君が食糧をいっぱい広げて食事の最中。
太郎への登りは、夜行からの登りとしては最も楽なうちの一つだ。1時間半で樹林帯を抜け、気持ちのいい斜面の登りとなる。7年前に訪れた時と異なり、今回は池塘に水もありガスもかからず、ついている。ニッコウキスゲが最盛期をやや過ぎたところか。
太郎平に着くと目指す水晶岳が穂先を高く立てている。チングルマとハクサンイチゲの写真を撮ってすぐ薬師沢への下りにかかる。最初は急な下りであったが後半は沢音ばかりはるか下方で、道は登ったり下ったり、まったくいやになるほど長くかかる。
やはり疲れているためだろう。途中キヌガサ草の群落を見る。花の実物を見るのは初めてだが、写真のようにきれいではない。やはり汽車が遅れた影響か、小屋は比較的すいており一疊に一人の割合。
 
8月9日(金)晴 map
雲の平への急登は以前の記憶通りあっけない。雲の平は二回目のためかそれほどの感激もなくアラスカ庭園、奥日本庭園とも気がつかずじまい。しかし天気は良く、人も少なく、展望はすこぶる良い。
小屋でジュースを飲んで一休みしてから向かいの丘を越え、コロナ尾根に入る。天気が良すぎて暑い。今回の山行初めての雪渓で一休み。
ここは雪渓が溶けて池塘が点在し、明るい湿原になっている。樹林帯にはいると急な下りとなり、峠を過ぎると間もなく川に出会い食事とする。カップヌードルは相変わらずうまくない。
ここから道はゆるやかで、針葉樹林、草原、湿原を通って行くと写真で見覚えのある異国風な広い湿原に出る。
小屋に荷物を置くとまず温泉沢へ向かう。思ったより道は遠く、大きなアルバイトだ。しかし温泉には誰も居ず、やや熱いが気持ちいい。
この後一人で夢の平に向かう。笹の生いしげったやや薄暗い感じの小道である。比較的大きな池(沼)でとんぼが飛び回っており、周囲の斜面にはキスゲが咲きそろっている。アルプスの最奥部とは思えないのどかな感じであるが人の気配はまったく無い。
再び小屋に戻り、ワタスゲの写真を撮りに行くが道路以外立ち入り禁止で、本でおなじみの写真は撮れない仕組みになっている。有名な写真家にのみ立ち入らせるというのは非常に不公平だ。
水晶を下から見上げた写真と思ったがガスがかかってだめ。湿原のため蚊が非常に多い。日が暮れてから二回目の温泉に浸かりに行く。
夜、寝かけていると外で「空じゅう星だらけだ」という声がし、窓からのぞいて見るとたしかにすごい。特に射手座付近の星をこれほどはっきり眺めたのは初めてだ。この小屋も空いている。
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モウセンゴケ
太郎平の池塘とモウセンゴケ
 
太郎平小屋
チングルマと太郎平小屋
 
水晶岳
雲ノ平から見る水晶岳(黒岳)
 
槍ヶ岳
雲ノ平から見る槍ヶ岳(右は黒部五郎岳)

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