6月15日(火)晴
水と食料に地図とカメラだけ持って出発する。明神平付近はバイケイソウが多い。所々に白い花崗岩らしいきれいな岩が転がっている。
明神岳は標識がないと気がつかないような地味な頂上だ。ブナ林で南側はかなり切り立っている。ここからまっすぐ桧塚に行くつもりだったが、少し歩くと「笹ヶ峰」に着き、さらにこれを下っている途中で池小屋山に向かっていることが分かり、あわてて引き返す。
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明神岳 |
笹ヶ峰 |
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明神岳頂上すぐ近くの分岐点まで戻り、桧塚奥峰に向かう。ごく短い丈の笹原にブナの疎林が広がっているので、どこでも歩けそうで悪天候の時は迷いやすいのだろう。桧塚奥峰は非常に眺望がよく、すぐそこに桧塚、その右手遠くに迷岳と池小屋山まで続く非常に凹凸の激しい稜線、さらに池小屋山から千石山と笹ヶ峰を通って明神岳に至る稜線など台高山脈の中心部が一望だ。
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桧塚奥峰 すぐそこが桧塚 |
桧塚奥峰から見る池小屋山 |
迷岳から池小屋山までの凸凹の山稜 |
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奥峰から桧塚に行く途中は北側の展望がよくて水無、国見山から馬掛ケ辻、木梶山などが見えているのに高見山の特徴ある鋭峰がよく分からない。桧塚の頂上は見晴らしもなくおもしろくないのですぐ引き返す。
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見晴のない桧塚 |
桧塚への三重県側からの登り道 |
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明神岳を通り過ぎて前山の頂上で明神平方面を見下ろしながら昼食にする。昔はスキー場だったというだけあってなだらかな草原が続いており、右手にに明神岳が頭を覗かせている。
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前山から見る明神岳 |
同じく前山から明神平と水無山 |
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ブナ林の尾根を上り下りして薊岳まで歩く。薊岳の頂上は岩が露出していて非常に展望がよい。遙か南西には大普賢岳が特徴ある姿を見せ、北側は伊勢辻山、赤ゾレ山の稜線と、その向こうの山がこの方向からはなだらかに見えるが、あれが高見山なのだろう。
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薊岳 |
薊岳から大普賢岳を見る |
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明神平に引き返すと時間はまだ3時で、昨日ここへ着いたのと同じ頃だが、昨日と今日の疲れでもうあまり動く気はせず、水場で顔と手を洗った後はベンチに寝ころんで贅沢な時間を過ごす。
真夜中にテントのまわりで何頭かの鹿が「ピーピー」と鳴いてうるさい。